フェイキックIOL(ICL)の前房型と後房型の違いとは?

フェイキックIOL(ICLとも言います)には「前房型」と「後房型」の2つの種類が存在します。「前房型」と「後房型」では使用するレンズの種類やレンズの挿入箇所が異なってきます。また、値段にも若干違いがあります。まずは「前房型」と「後房型」の違いをしっかりと理解しましょう。

フェイキックIOL前房型とは?


フェイキックIOLの前房型の手術はヨーロッパでは歴史が長く、1986年から行われています。基準の厳しいアメリカでは2004年よりFDA(日本の厚生労働省にあたる)の認可を得て手術が行われています。現在は世界の数多くの国で行われているメジャーな手術です。

前房型は角膜と虹彩の間にある「前房」にレンズを設置


フェイキックIOL前房型は角膜と虹彩の間にある前房にレンズを設置し、固定をする手術です。アルチザンとアルチフレックスというレンズが選べ、それぞれ特徴が異なります。アルチザンはハードコンタクトレンズに似た固さのあるレンズで、挿入の際レンズを折り曲げることができません。

しかし、強度近視の方には向いていると言われています。アルチフレックスはシリコン製で手術の際折り曲げて挿入できるため、切開面が小さく目への負担が少ない手術です。しかし、強度の近視の方などには適用できない場合があります。双方共にレーシック手術よりも術後の見え方が鮮明です。また、万が一の場合はレンズを取り外すことも可能です。

フェイキックIOL後房型とは?


フェイキックIOLの後房型の手術は前房型と比べると歴史が浅く、ヨーロッパでは1997年にCEマークを取得、アメリカでは2005年にFDA(日本の厚生労働省にあたる)が認可を出しています。日本では2010年に厚生労働省より認可が下りています。現在では世界60カ国以上で行われている手術です。

水晶体と虹彩の間にレンズを設置


フェイキックIOL後房型はコラマーと呼ばれるシリコン製のレンズを使います。目の中の水晶体と虹彩の間にレンズを設置し、固定をします。シリコン製のレンズは目の中で異物感がなく、また術後の炎症も抑えることが可能です。同日に両眼の手術が出来るため、回復も早くなっています。

前房型と後房型の手術方法、手術金額の違いは?


フェイキックIOLの前房型と後房型では手術にかかる時間、費用共に違いがあります。また、同じフェイキックIOLの前房型でも使用するレンズにより料金の差があります。

また、両眼の手術が一日で終るものから、片眼ずつ手術を行うものまであり、費用も10万円単位で変わってきます。クリニックでは手術前のカウンセリングを行っているので、双方の手術方法の長所と短所を理解してご自分の目にあった手術方法を良く相談してから手術に望みましょう。